アーユルヴェーダは、約5千年前から古代インドの聖者たちによって伝えられた世界最古の伝統医学といわれています。太陽や月などの自然の力、植物、食事、運動、瞑想を通して心や感情に働きかけるのが特徴。なので「人間の体は大宇宙の中にある一つ一つの小さな宇宙である」と考えられています。
中医学では、一人ひとりが体質というものを持っていて老化の速度、体形、性格に体質が影響するといいます。
私達の体質には生まれながらに持っている先天性のものと、環境などの影響を受けている後天性のものあります。それぞれが老化や疲労などの体のトラブルを引き起こすと考えられています。
なので、美容、健康、体質改善を目的に行動をするときは、自身の体質を知ってから行う事が確実で最も近道となります。
アーユルヴェーダでは体を満たしているエネルギーを「ヴァータ」「ピッタ」「カパ(カファ)」と呼びます。
この3つの要素はドーシャと呼び体質を表します。
また、3つのエネルギーバランスがとれていると、全ての代謝機能が相乗的働き「毒素」を溜める事なく体は美しく健康でいられます。逆にバランスが乱れいずれの体質が極端に突出したり低下すると、そのバランスは崩れ、現代人を悩ませる「水毒」を溜めやすくなります。
まずは、自分がどのドーシャが優位になっているのかを知ることが重要です。
正しい「白湯」の作り方
毎日、溜まる毒素を排出したいですよね。アーユルヴェーダでは、浄化のために「白湯」を飲みます。
浄化のための白湯は、カパの質の多い水に、熱の質のピッタを加え、沸騰させて対流し空気に触れさせることで動きの質のヴァータを加えたものである。
つまり、ヴァータ、ピッタ、カパのバランスがとれた優れた飲み物とされています。
<作り方>
水をヤカンにいれて、蓋をしないで10分~15分くらい沸騰させれば出来上がり。グラグラと煮立たせる必要はありません。
この白湯は、ヴァータさん、カパさん、ピッタさんのエネルギーをもつばあランスがとれているので、どの人であっても浄化できます。
<アーユルヴェーダの白湯は3つの効果>
1、消化力を上げる(アグニデーヴァン)
食にの時に白湯を少しずつすすることで消化力を上げてくれます。
※かぶがぶ飲むと必要はない!
2、アーマ(毒素)の浄化(アーマパーチャン)
こまめに白湯をすする事で、蓄積した水溶性のアーマ(未消化物、毒素)を浄化してくれます。
※特にカパのアンバランスを感じる人は良いです
3、消化管の浄化(レーカン)
特に食感に、こまめにすする事で消化器官を浄化してくれます。
このように白湯は適切に摂ることで消化を促し、体に蓄積した水溶性のアーマ(未消化物、毒素)、消化管を浄化してくれます。
ただ、長時間または、大量に飲むと体に必要なものまで洗い流してしまうので注意です。
ちなみに脂溶性のアーマ(毒素)はアーユルヴェーダのトリートメントで取り除くことが出来ます。
<白湯の特性>
白湯は、3つのドーシャエネルギーを鎮静化させる作用があります。各ドーシャが増悪している時は、鎮静化してくれます。長期間、白湯を飲み続けるとドーシャエネルギーを衰弱化させてしまいます。
アーユルヴェーダでは、浄化のために白湯を飲む期間は最大で6ヶ月までとしています。2週間から1ヶ月ほど続けて様子をみるのも良いと思います。
良くありがちなのは、体に良いからと飲み物を全て白湯に変えて飲み過ぎてしまい逆に調子を悪くしてしまうことに繋がります(;O;)
何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」1日3~4杯程度が適当とされています。10分~15分沸かした白湯の飲み過ぎは過剰な浄化
なるので注意しましょう。
アーユルヴェーダは他にも水分補給のための飲み物があります。清潔で新鮮な水、温かいお湯、体質に合った果物で作ったフレッシュジュース、ココナッツウォーター、ハーブティーなどです。