女性の7割は、「鉄欠乏性貧血」です。これは、何らかの原因で赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減ることです。貧血になると全身の細胞に酸素が行渡りにくい状態になって頭痛、だるさ、肩コリなどの症状を引き起こします。
また、月経によって血液が減り、生理の度に鉄欠乏性貧血になる場合もあります。
同じ症状でも、重い病気の前兆の場合もあります。「貧血」を軽く考えず改善していきましょう。
貧血の食養生といえば「鉄」がパッと思い浮びますよね。
食品に含まれる「鉄」はヘム鉄と非ヘム鉄に分けられます。ヘム鉄は溶けやすいため吸収されやすく、非ヘム鉄は消化吸収されにくいので、ヘム鉄で摂る方が効率が良いです。
<ヘム鉄を多く含む食品/吸収率15%~25%>
○肉類・・・豚肉、牛肉、鶏肉など
○内臓類およびレバー製品・・・鶏レバー、モツなど
○魚類(特に血合い部分)・・・カツオ、イワシ、マグロなど
<非ヘム鉄を多く含む食品/吸収率2~5%>
○卵類・・・鶏卵
○貝類・・・しじみ、あさりなど
○豆類・・・大豆、小豆、ココアなど
○緑黄色野菜・・・ほうれん草、小松菜など
○海藻類・・・ひじき、のりなど
○果物・・・プルーン、レーズンなど
【鉄の他にも、摂取して欲しいたんぱく質&ビタミンC】
○たんぱく質は、赤血球の中のヘモグロビンの材料となる栄養素ですので、鉄と同様に大切です。実は、肉や魚のたんぱく質は非ヘム鉄の吸収を高めてくれます。特に、必須アミノ酸のバランスの良いたんぱく質の卵、肉は欠かさないように注意しましょう。一日の目安は卵1個+魚1切れ+肉80g程度+豆腐半丁程度です。
○ビタミンCは、非ヘム鉄を吸収しやすい形に換える助けになります。この作用は、梅干しに含まれているクエン酸や酢にもあります。
これらを、意識して摂取してみてくだい。
※たんぱく質不足の「非鉄欠乏性貧血」が増加中!!
Σ(・□・;)!!
これまで、貧血=鉄不足と考えられてきましたが、最近、鉄剤を服用しても貧血が治らない人も増えてます。詳しい血液検査をすると血中の総蛋白の値や肝臓で合成されるアルブミンというたんぱく質が少ない特徴があるそです。
この蛋白不足の原因は、毎月の月経で血液(ヘモグロビンはたんぱくと鉄が結合)を失うことで、鉄とともに蛋白も不足してしまいます。
あと、米主体から小麦主体の食生活の変化!米飯は必須アミノ酸が揃いますが、麺類やパンなどの小麦では、必須アミノ酸が2種類すくないのです(+o+)
更に、仕事に忙しく食事を手軽なパンやお菓子で済ます人も多くなり、肉、魚、卵など良質のたんぱく質を摂取する機械が少なくっていると考えられます。
貧血対策には、鉄と共にいつも良質のたんぱく質を含む食事を心掛ける事が重要です「鉄欠乏性貧血」と診断されて鉄剤を服用しても改善がみられない人は、血液検査で蛋白やアルブミンの値を調べる事をお薦めします。