3大療法その2 / 化学療法
血液のがんは、化学療法が効きやすいそうですが・・・・
1988年アメリカ癌研究所で、抗ガン剤はあまりにもリスクが高すぎると発表し、アメリカでは1990年に癌死亡者をピークにその後、急降下している。癌で亡くなる?それとも・・・治療で亡くなる?
抗がん剤は、ご存知の通り癌だけを攻撃するのではなく、問題ない細胞も弱くなります。治療に耐えられなくて亡くなることが多いです。
日本でも、H29.4.27の新聞で、高齢患者に対し抗がん剤が効果が少ない。政府など調査年齢別指針作成へという見出しがでました。
体力のない免疫力も低下してきている高齢者にはリスクが高く、効果も少ないと発表。
でも、若くても健康な細胞が次々と弱っていきますから、治療にいつまで耐えられるのかわかりません。
抗がん剤による副作用の現れ方
自分で分かる副作用
・初期のころ
吐き気、嘔吐、便秘、下痢、アレルギー反応(血圧低下、呼吸困難など)
・8日目から15日目のころ
吐き気、嘔吐、全身倦怠感、食欲不振、便秘、下痢、涙目
・22日目のころ
下痢、全身倦怠感、口内炎
・29日目のころ
手足のしびれ、味覚障害
・数ヶ月~
脱毛、聴覚障害
検査でわかる副作用
・初期のころ~
骨髄抑制
・15日目ごろ~
腎機能障害、肝機能障害、心機能障害
・22日目を過ぎたころ~
貧血
・数か月
間質性肺炎
これだけのリスクがあります。
では、どんな癌に期待できるのでしょう。
A、治癒が期待できる
急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、悪性リンパ腫、胚細胞性腫瘍、絨毛がん
B、延命が期待できる
乳癌、卵巣がん、小細胞肺癌、大腸がん、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、骨肉腫、悪性黒色腫
C,症状の緩和、QOL(生活の質)改善が期待できる
軟部組織肉腫、頭頸部がん、食道がん、子宮癌、非小細胞肺癌、胃がん、腎がん、膀胱がん、前立腺がん、肝がん、胆道がん、膵癌、脳腫瘍、甲状腺髄様がん
D,効果はあまり期待できない
甲状腺がん
非標準抗がん剤治療という選択
・もっと少なく
・今日はもっと多く
・体調や気分によって増減を希望
・必要最小限の抗がん剤の検討
・効果と副作用を比較しながら判断
Dr.梅澤 充がおっしゃるには・・・
「クオリティーオブライフを下げたくない」
抗がん剤の量を癌が進行をしないくらい位、副作用が強くでない位のギリギリの量にしても、副作用が出るのを覚悟の上でガンガン投与しても変わらない。むしろ、ギリギリの量の方が生存期間が上がっているとデータで示しています。
体力、年齢、その日の体調などで抗がん剤の量を多くしたり少なくしたり調節してもらったり、臓器が持たないからやめるといった選択を担当医師としっかり話し合う必要がありそうですね。
次回につづく。