断食の後は、回復食
断食を終えた直後に摂取する食事は、ファスティング中と同じくらい大切です。食を断つよりも大事とも言われています。断食が終わってから最初に摂る食事を「回復食」といいます。これは元の食事に戻すまでの食事のこと。
断食によって消化器官が空っぽになっている状態ですから固形のものもカロリーの高い物、油分の多い物を食べれば内臓に大きな負担となります。この期間の食事を誤るとリバウンドの原因にもなり、せっかく行った断食の効果が半減してしまいますので、最後まで丁寧に過ごしましょう。
回復食のポイント
・断食期間と同じ日数を回復食の期間とする
断食期間と同じ期間を回復食に設ける。ゆっくり通常の食事に戻していきます。断食より消化器官は休んでいたため、急激に消化に負担がかかるものは対応できません。ゆっくり、ゆっくり少量ずつ摂取してならしていきましょう。
・消化に負担をかけない物を少量摂取する
消化に負担をかけない優しい食事を摂りましょう。断食明けに初めて食べる食事は、本当においしく感じるものです。お粥は、人生で一番おいしいお粥だと感じる方も多いです。お粥やスープなどの味付けは、ごく少量の天然塩をふる程度にしておきましょう。過度な調味料は胃の負担になります。また、満腹にならないように食べる事が重要。断食明けすぐに腹八分目でも多いくらいですので、物足りない程度に留めておきます。
・よく噛んで食べる
固形物がかみ砕かれないまま胃に入ることは、すごく負担です。しっかりすりつぶしてドロドロになるまで噛むようにしましょう。噛んだ刺激が脳に伝わり様々な信号やホルモンが体内に伝達されるため、お粥のように柔らかいものでも噛む事はとっても大事です。胃にも信号が伝わり、入って来る食べ物に備えて準備が始まります。噛む事は、さまざまなメリットがあります。満腹中枢を刺激するホルモンが分泌されるというのは有名ですが、それ以外にも断食で緩んだ細胞を引き締めていく効果もあると言われていあます。
回復食1日目
朝・・・重湯
昼・・・お粥と具なしの味噌汁orスープ
夜・・・お粥と具なしの味噌汁orスープ
副食の一番はじめには重湯が最も適しています。昼食と夕食のお粥に塩分が欲しい場合は、梅干しを食べると良いでしょう。出来るだけ塩と赤しそだけで漬け込んだ無添加の本物の梅干しを選びましょう。
また、みそ汁は、薄味にします。味覚が敏感になっているため、それでも十分満足できます。固形物を消化できるほど回復していませんので具なしにします。
回復食2日目
朝・・・お粥と具ありの味噌汁or野菜スープ
昼・・・お粥と具ありの味噌汁or野菜スープと温野菜サラダ
夜・・・ご飯と具有の味噌汁or野菜スープと納豆やヒジキの煮物
2日目から固形物を少しずつ取り入れていきます。固形物といっても消化によい柔らかくした大根やカブ、玉ねぎなどを選びましょう。よく噛む事が基本ですが出来るだけ具も細かくしておくとよいです。
昼食からは、固形物を少量ずつ増やしていき温野菜サラダなども取り入れていきます。蒸しても茹でても良いですが、味付けは少量の天然塩か無添加のポン酢などで頂きます。
決してマヨネーズやドレッシングを合わせないでください。
夜からは、少しずつ食事らしいものになっていきます。
ご飯はお茶碗に半分の量にしましょう。
植物性たんぱく質の惣菜も少しずつ取り入れていきます。ヒジキなどの海藻類は線維質が多いためよく噛む事。
回復食3日目
朝・・・ご飯と具有の味噌汁or野菜スープ、野菜の副菜1品
昼・・・ご飯と具有の味噌汁or野菜スープと野菜サラダ、うどんや蕎麦など麺類も可
夜・・・ご飯と具ありの味噌汁or野菜スープと野菜や植物性タンパク質副菜2品程度
朝食は少しペースを落として量を少なめにします。
昼食からは消化に優しい温かい麺類などを取り入れても良いでしょう。
ただし、かき揚げや油揚げなどの負担が多い物は避けましょう。
麺類だからといってつるつると食べてしまわず、よく噛んで食べましょう。ラーメンは脂が多いためNG。
夕食は、動物性たんぱく質や油分の多い物を除いたメニューにすれば基本的に大丈夫です。
ただし、自分の体と相談して食べていて重くならない物を選びます。
メニューは一例です。基本を押さえればアレンジも可能。また、ここでは加熱食を中心にしましたが非加熱菜食のローフードを取り入れる方は回復食でスムージーやローフードを用いると良いです。
その際は、バナナやアボカドなど比較的消化に負担がかかりやすい食材は2日目の夜以降から使い始めます。
回復食終了後
回復食が3日間終了して4日目から通常食になります。
断食後は、味覚も変わっている事が多いので断食をする前の食事と違った内容を選んでいることが多いです。
感覚が研ぎ澄まされ味覚が変化しているってい事です。今までの味付けが濃く感じたり化学調味料の味に違和感を覚える方が多いです。
また、カロリーが高く消化に負担がかかりそうな食事やジャンクフードを体が求めなくなる方も多いです。
そのような変化を楽しみながら食事の質を変えていきましょう。
その他、断食後は、食事の量も変化します。これまでよりも、ずっと少ない量で満腹感を得られるだけではなく、消化器官へ負担も減らす事ができます。
味覚も鋭くなっているため素材本来の味を楽しむことが出来るでしょう。
回復食が終わるまでは断食です。体がリセットされた状態が継続するように取り戻した感覚を大事にしましょう♪