血液検査の結果を見ると「総コレステロール」の項目があるので見て下さい。
基準値:総コレステロール=220
実は、200や200を切るくらい少ない数値の人が多いです。
私達の体は明確ではないが60兆個とも37兆個とも言われてる数え切れない数の細胞からできています。
この細胞の表面は脂質でできています。
この、脂質でできた細胞膜が大事!
私達は、食べたものでできているけれど・・・食べたものの全ての栄養を吸収するのではありません。胃と腸で消化吸収が行われて血管に入り赤血球が細胞まで栄養素を運んでくれる。運ばれた栄養素は、細胞膜を通過して細胞の中に入り込んではじめて栄養として働けます。
だから、食べただけでは栄養になっていない(T_T)
ちゃんとした食事をしていても体質が変わらない症状に悩まされている人は、細胞膜に問題があるかもしれません。
油のイメージが悪くて控えている人や摂っていない人、特にトランス脂肪酸を摂っている人は、細胞膜がかたくなります。
そもそも、細胞膜が形成されないと栄養素を取り込めない!!
お薬が効きにくいって人も取り込めてないから細胞膜に問題があるかもしれません。
細胞膜の原料の脂質は、どこで調達しましょう???
これは、食事!!
食事の油から取り込んだものが細胞膜の原料になります。
油の取り込み方に順序があります!!
・肉、魚、オリーブオイルなど食材や調味料から摂り込むことができます。油を摂取して体に摂り込むのですが・・・体は水分が多い。
水と油は仲が悪いので混ざらずに分離します。だから、油をとっても水と混ざり合わないと腸から吸収され血液に栄養を渡せない(・.・;)
そのため、油を吸収させるために乳化させる必要があります。
乳化は化粧品の乳液と同じです。分離してしまう油と水を乳化剤を使うことで油と水を混ざり合います。
私達は、体の内に胆汁酸という乳化剤を持っています。
胆汁酸は水と油を乳化させるので吸収できる状態にして腸から吸収できるようになります。腸から血液に渡され、全身に運ばれて細胞膜の材料になってくれる。
だから「胆汁酸」は、すっごく大事!!
胆汁酸がなければ油が分解できないから、脂っこい物が苦手、ステーキや揚げ物を食べると胃がもたれるといった症状が起こります。
こういった症状がある方は、胆汁酸が不足していると考える事ができます。
では・・・・・胆汁酸は、何でできている?
コレステロールです!!!
大事な胆汁酸がコレステロールからできているから「コレステロール」は大事ってことです!!
なんと、コレステロールから作られるのは胆汁酸だけでは無い!
脂溶性ビタミンも胆汁酸が必須。
脂溶性ビタミンは、油に溶け込むビタミンですから、吸収させるには乳化しなければいけないってこと。だから、胆汁酸がなければ食べても吸収されないってことです(*_*;
脂溶性ビタミン
・ビタミンA・・・目の疲れ
・ビタミンD・・・免疫、アレルギー
・ビタミンE・・・抗酸化(シミ、老化)
これらのサプリを飲んでいるのに症状が良くならないという人は、胆汁酸が少なく乳化できず吸収されていない可能性があります。
だから、コレステロールを摂っていない事が疑われる。コレステロールをとってないから胆汁酸が作られず脂溶性ビタミンが吸収されないことを疑ってみてください。
ステロイドホルモンの材料も「コレステロール」
ステロイドホルモンって何?
性ホルモンと抗ストレスホルモンがあります。
・性ホルモン・・・エストロゲンやアンドロゲンのこと。不足すると性欲が減ったり、月経周期が遅れたりする月経異常が起こる
・抗ストレスホルモン(コルチゾール)・・・ストレスに対抗してくれるホルモンです。不足すると落ち込む、鬱症状がでる。
コレステロールは、胆汁酸、ステロイドホルモン,コルチゾールを作り出す材料。だから、血液検査でコレステロールが低いというのは、これだけ色んな問題が出てくるという事です!!!
コレステロールは、8割肝臓で作られている。2割は食事からとるコレステロールです。この割合のバランスを崩れないようにしているので、食べものから過剰にコレステロールをとったとしても肝臓がコレステロールを作らないようにしてバランスが崩れないように保ちます。
なので、食事由来でコレステロールの数値を上げるのは困難だと考えられます。
だから、コレステロールの数値をあげるには、糖質過剰を減らしおかずだけでお腹を満たす食事に慣れること。そうすると、体内にたくさんエネルギーがつくられます。そのエネルギーがコレステロールをつくるのに必要!
そもそもエネルギーが不足しているとコレステロールが作られません。
体の内にたくさんのエネルギーを作るために、糖質を避けるのですが、1日1杯、2杯のご飯は摂って大丈夫!3食主食を食べてタンパク質は食べていない。みたいな食事がNG!!!!
コレステロールは、リコタンパクというタンパク質で包まれて存在しています。だから、タンパク質が必要。やっぱり、タンパク質って大事!
炭水化物が少なく、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをしっかり摂っていればコレステロールは作られます。
あと、コレステロールは肝臓で作られています。
アルコールを飲んでいる人は、アルコールを分解することが忙しすぎてコレステロールを作る暇がない。
だから、肝臓を休ませることが大事!
アルコール以外にも、酸化する油、乳製品も肝臓に負担をかけます。
コレステロールを作るには、肝臓の働きを良くしておくことも大事です。
大事がたくさん出てきましたが、すべて大事です(*^▽^*)