血液から栄養が足りているかを見てみよう。
献血は、血液を提供してくれたかわりに感謝の気持ちで、生化学と血球計数を調べてくれます。
献血だと項目が少ないけれど、分かる事もあるのでせっかくですからみてみるといいですよ~♪
病院で血液検査をする目的と血液から栄養の過不足を見る目的は全く違います。
病院の採血は、病気か病気でないかを見る目的。だから、病気でなければ異常なしの診断。病気であれば病名がつく。
栄養学では、病気の手前の状態で体に炎症はないかどうか、栄養は足りているかどうかをみる。
だから、病院では異常なし!病気でないと診断をもらったけれど・・・栄養学的にみると、見直しが必要であるということがあります。
なので、お医者さんと栄養学は全く別ものだという事をご理解ください。
病気があるか、無いかはお医者さんの診断なので病気を受診しましょう。
健康維持、不調を元に戻す、体質改善、病気予防となると毎日の過ごし方、生活習慣の見直しするというもの。なので、これは自分で管理しないといけません。
献血の結果からどんなことが分かるのかな????
〇わかること
・タンパク質の過不足
・炎症の有無(風邪で喉が張れていれば喉の炎症、鼻炎は鼻の炎症、膝をケガしていれば膝に炎症がある。食生活が荒れていれば腸が荒れるので腸の炎症。)献血で炎症があるか無いかは推測できるが、どこに炎症があるかは教えてくれません。なので、最近あった出来事。最近たべたもの。今、悩まされている症状とかを掛け合わせて推理しないといけないです。
・鉄の過不足
・ビタミンB12、葉酸の過不足
・甘い物依存度
・脱水の有無
脱水というと真夏の脱水症状を思い浮かべますが、過酷な状況でなくても脱水の方は非常に多い。こういう人は、低タンパク質で脱水が起こっています。
というのも、私達は水分をがぶがぶ飲んだとしても飲んだ水を運んでくれるのはタンパク質!だから、タンパク質が無いのに水分を一生懸命に飲んでも水分は細胞内に運ばれなくて脱水になります。
脱水が起きると体の中では、血液の成分が濃くなってドロドロ血液になる。こうなると一部の数値(TP、アルブミン、赤血球、ヘモグロビン)が上がります。
あきらかに低タンパク質なのにTPが7.5以上で高く出ている場合。総蛋白が足りてるから大丈夫と考えずに、脱水してると考えます。
結局、タンパク質がないと水分は運べないからタンパク質不足を改善しないといけません。
※TPだけをみて判断しない事が大事です。
その他にも、あきらかに鉄不足がありそうなのに数値が13.5を上回る14.5とかの数値の場合は、鉄タンパクが足りていてヘモグロビンが高い数値で出ているのではなくて、脱水が起きて数値が高いだけと考えられる。
何度もいいますが、数値は一つだけで判断せずに総合的にみます。一つの事柄だけで数値が上下しているわけでは無いから項目をトータルで見て推測していきましょう。
例えば、脱水についてはTPの数値が上がります。でも、低タンパク質で数値が下がります。なので、脱水であり低タンパク質である場合は、数値が正常になる場合があり異常なしと思っちゃうと、異常を見逃してしまうことに😥
だから、複数の項目から見ていく必要があります。
〇項目
【生化学】
・ALT・・・タンパク質過不足、甘い物依存
肝臓に最も多く使われている酵素の一種。体の中で「酵素」と名前がついている物はすべてタンパク質でできています。だから、酵素が足りていないという時は、酵素の材料のタンパク質が足りていないのではないか?という見方をします。
栄養学的にみた時の基準値は「20」
この数値が15しかない😱10しかない😱8しかない😱6しかない😱数値が低ければ、それだけタンパク質が足りていないと考えられます。
甘い物依存度も分かります。
ALTの仕事の中で糖新生をする役割もしています。糖新生をするときにALTが必要。
私達が、食べたもので血糖値キープできる時間は、せいぜい2~3時間。だから、2~3時間が過ぎると血糖値がまた下がる。その時に、また何かを食べて血糖値を上げなくても糖新生が起これば血糖値が上がるのです。
糖新生とは、私達の体の中からグリコーゲンを使って糖を作るというシステム。
私達は、糖を食べなくても体の中にあるものから糖を作れるシステムを持っているからすごい!!
この事からちゃんと糖新生が出来ている人ならば、食事後2~3時間後に食事をしなくてもお腹が空かない。
でも・・・・糖新生が起こせないと、糖質を食べないと血糖値を上げることができないから常に何かを食べてる。すぐにお腹が空く人、お菓子とか何か食べ物がカバンの中に入っていないと落ち着かない人は糖新生が起こせてなくて何か食べていないと糖新生がキープできないから、甘い物に依存してしまう。
なので、甘い物に依存している場合は意志の弱さではなくて糖新生が出来ない体であるおそれがあります。ほかにも、鉄不足も糖依存になるので鉄の数値も見ましょう。
ALTは、酵素でタンパク質でできているから、タンパク質を摂ってALTがちゃんと作られると糖新生が起こせるようになって甘い物依存でなくなる。
甘い物依存がある人は、鉄とALTの数値をチェックですね!!
・γ-GTP・・・タンパク質の過不足が分かる。
酵素の一種だからタンパク不足が分かります。
特にγ-GTPは体に入ってきた毒素を解毒するから。7とか一桁しかない😱人は、柔軟剤の匂いが苦手、排気ガスの臭いで気持ち悪くなるなど化学物質系のものが苦手な方が多い。エコ意識が高い方に多い。
もちろん、香料や排気ガスなど化学物質は毒なので体に悪いものですが、それを解毒できない体であることも問題であると考えると・・・化学物質の苦手な方は、もちろん化学物質を避ける事もしますが同時にタンパク質不足を改善することも必要になってきます。
・TP(総たんぱく)・・・タンパク質の過不足、脱水
タンパク質が足りていない事を「低たんぱく質」と言ってます。
栄養学的にみた時の基準値は「7.0」
この数値が6.7しかない😱6.6しかない😱7.0に満たない場合は、タンパク質が足りていない可能性があると考えられます。
・アルブミン・・・タンパク質の過不足、脱水
・コレステロール
【血球計数】
・赤血球数・・・脱水
・Hb(ヘモグロビン)・・・鉄不足、タンパク質不足、甘い物依存度、脱水
ヘモグロビン=ヘム(鉄)+グロビン(タンパク質)
ヘモグロビンが足りていないという事は、鉄不足かタンパク質不足又は、両方足りていない。
栄養学的にみた数値
女性「13.5」
男性「14.5」
11しかない😱一桁しかない😱人は、鉄もタンパク質も足りていないのではと考える。
鉄不足症状も同時にチェック。あるかな?ないかな?
・日中、だるい、重い、眠い、疲れやすい
・爪がもろい
・気分緒浮き沈みが激しい
・甘い物が止められない
・煎餅や氷など硬い物を好んで食べる
鉄不足になると、人は手っ取り早いものでエネルギーをとろうとする。手っ取り早くエネルギーになるものが「甘い物」
鉄が足りなくてエネルギーが作れないから、手っ取り早くエネルギーを作るために甘い物を摂ります。
だから、意思が弱いとか食いしん坊だとかで悩む前に鉄不足を調べるべし!
・MCV・・・ビタミンB12、葉酸不足
MCVは、赤血球の大きさの事。
赤血球は、大きくても小さくてもダメ!!
栄養学的に見た基準値は「90」
85しかない😱おそらく貧血があって貧祖な小さい赤血球しか作れなくなってる。
95😱100超え😱赤血球の直径が大きい。大きいから手足や目などの細かい毛細血管に入って行けないから末端冷え症や手足の先がしびれる抹消神経症害などが起きる。なので、この症状があってMCVが高いならばビタミンB12不足が考えられる。
何でMCVが高いとビタミンB12不足なの?
赤血球の赤ちゃんは大きい。赤血球が完成する時に小さくなる(丁度良い大きさになる)赤血球の成長過程の最終段階で小さいサイズになる時にビタミンB12が必要になるから、ビタミンB12が足りないと赤血球が大きいままだからMCVが高く出る。
ビタミンB12と葉酸は、仲良しでペアで動くビタミンB群同士。だからビタミンB12が足りなくなると連動して葉酸が足りなくなってくる。なので、ビタミンB12が足りなくて、MCVが高い時は葉酸不足も推測きるという事になります。
ビタミンB12を意識してお肉とかを割と摂っているのに、MCVが高いという人は、ビタミンB12を摂取してタンパク質とくっついた状態で体の中に入って行くとタンパク質とビタミンB12を切り離す作業がないとビタミンB12作業がないとビタミンB12は、吸収できない。吸収できないという事は体の中で使えないってこと!!
タンパク質とビタミンB12を切り離してくれるハサミが「胃酸」
なので、ビタミンB12を摂取しても胃酸が少なければ体に吸収できないからビタミンB12不足になってMCVが大きくなる。
だから、胃の調子が万全でない!胃の調子が万全でない原因は、低タンパク質やストレスにあって、ここをアプローチしないといけない事が分かる。
・白血球数・・・炎症の有無
白血球は、体の中の免疫部隊。体の中の警察みたいなもの。警察は必要だけど警察が町にあふれていると事件でもあったのかな?と思うのと同じで、白血球も大事なんだけど多すぎると何かがあったな!となります。何かのひとつが「炎症」です。
栄養学的にみた基準値は「50」
※単位の関係で「5000」で表記されていることもあります。
イエローカード「80」
レッドカード「100」を超える事もある。(がんとかがあるともっと上がる)
少なくとも普通に生活が出来ていて慢性症状に悩まされていて白血球が100超えるというのは、ちょっと異常な事が起こってるのでは?と考える。
・血小板数・・・炎症の有無
血小板は血を止めてくれる役割。血小板が体の中で増えている。多いという事は血を止める必要がある。つまり、体のどこかで出血している可能性がある。この出血しているということが炎症に繋がります。
栄養学的にみた基準値「20」
イエローカード「25」
レッドカード「30」超える
※血小板と白血球を見てどちらもイエローカードやレッドカードだったらどこかに炎症があるかもと考える。
炎症を抑える方法は、どこに炎症があるかを特定する。炎症によって気をつける事が変わります。
〇まとめ
献血は、検査項目は少ないけれど、それでも、いろいろ分かるし無料で診断してくれます。献血が何らかの理由でできない人は、病院や健康診断の時に採血をしてみるといいですね😉